稀勢の里という最高のエンターテイナー
久しぶりの更新が今までにないカテゴリーですまない。
ただ、これだけは言っておきたいのだ。なぜ稀勢の里を評価する人間がこんなにも少ない。おかしすぎる。
大相撲夏場所13日目。ここまで全勝できた両力士がぶつかる大一番。幕内最多優勝を誇る横綱白鵬と日本人最強力士の大関稀勢の里。
ここまで、危なげない取り組みを見せている稀勢の里。琴奨菊戦で土俵際に追い込まれながらもあわてない。しっかり自分の展開に持ち込んで勝ちきる。先場所から取組内容がすごく良い。
対して、白鵬は変化、かち上げ、ダメ押し。まあ白鵬についてはいろいろ言いたいことがあるが、ここでは割愛しよう。
期待せざる負えない内容。とうとう初優勝かという機運が高まる。
しかし、敗北。ただ、今日の取り組み内容で稀勢の里を叩くような人間がいれば私は絶対に許さない。それだけ内容の濃い取り組みだった。
私は、ずっと稀勢の里を応援してきた。場所が始まるたびに、毎日稀勢の里が勝ったかどうかをいち早く確認した。
優勝のチャンスもあった。綱取りで迎えた場所もあった。しかし、チャンスはつかめなかった。
今までの稀勢の里は確かに勝負弱い部分があったかもしれない。目をぱちぱちさせたり、気持ちが入り過ぎたり。メンタルが弱いと評された。
でも、考えてほしい。今年の初場所で琴奨菊が優勝するまで日本人力士は、10年間優勝できていなかった。そんな時代に日本人で最も強い力士であった稀勢の里。重圧があったことは間違いない。
そんな中で結果が出なかったから叩くのか?期待に応えてくれなかったから叩くのか?どうせ明日は負けると某有名サイトのコメント欄にはたくさんの書き込みがある。
稀勢の里を冷静に評価してくれる人が増えることを私は望みたい。今場所の取り組みは、目を見張るものがあった。あの堂々とした姿は、横綱となっても文句のないものであると感じる。
勝率だって7割超えてるんだよ。そんな大関なかなかいないんだからな。
私は、これからも稀勢の里を応援するし、横綱になることを期待する。稀勢の里が期待に応えてくれることは、少ないかもしれない。でも、大きな期待を持たせてくれるところまで何度も来てくれるのが稀勢の里だ。それがクセになる。毎度毎度、手に汗握る取組。ここまで毎回緊張することはないんだろうねめちゃくちゃ強い力士なら。勝った時の喜びもひとしお。だからこそ私は、稀勢の里が最高のエンターテイナーであると思っている。