日ハムファンの野球狂

日本ハムを中心に野球について書いていきたいと思います。

今シーズンの吉川光夫

 4月19日、西武戦、7回表、1-0。初回の近藤のホームランの1点を守り続けてきた吉川に訪れた2度目のピンチ。2アウトからレフト西川の懸命のプレーも届かず、栗山にツーベース。続く渡辺にフォアボール。

 今日は、ここまでほぼ完ぺきな投球。変化球は低めに集まり、スライダー、カーブでカウントが取れることでストレートが生きる、吉川の強みが出るパターンだ。3回の鬼崎からの三振を見ると、腰が引けており、カーブがキレていることがうかがえる。さらに、ストレートが一段と強く、甘く言ってもつまったフライが多い。前回の西武戦なんか見る影もない。今シーズン、いい投球を続けながらも突如崩れるといった展開の多かった吉川。ここからが吉川の真価が問われる場面だ。

 打席には、1打席目でヒットも打っている坂田。この回で最後かというほど腕を振っての投球。粘られながらもショートゴロ。ピンチを迎えても落ち着いた最高のピッチングだった。

 

 7回無失点。こういう言い方をされるのは、本人にとって不本意ではあるかもしれないが、2012年の投球を見ているかのようだった。ダルビッシュの抜けた穴が大きいと、どの解説者も日ハムを下位に予想していた。そんな中、期待されながらも、なかなか1軍で活躍できていなかった吉川が14勝をあげてパリーグ制覇、そしてMVP。あのときの投球は凄味があった。左から150キロを超えるストレート。0点に抑えるどころかヒットも打たせない。被打率が低かったのが凄く印象に残っている。その後は、けがに悩まされ、2012年のような成績は残せなかった。だが、吉川のピッチングは去年から右肩上がりによくなっている。今日のピッチングを見れば、今シーズンもかなり期待できるだろう。

 

 吉川もまだ10年目の28歳。まだまだピークはこれから。2012年のような活躍があれば、リーグ優勝、そして、実は2006年以来ない日本一も見えてくる。しかも、噂によると、ここ10年くらいでパリーグが負けたのは日本ハムだけ……なんていう誰も気づいてはいないかもしれない悪い流れを断ち切ってくれ!札幌でパレードが見たい!